安倍政権を揶揄する金正恩「2.27米朝会談」で狙う日本外し
停滞する北朝鮮の非核化は進展するのか。8カ月ぶり2回目の米朝首脳会談が27、28日にベトナムで開催されることになったが、焦点は目に見える成果だ。米国が完全非核化に向けた具体的措置を求めるのに対し、北は「相応する措置」として制裁緩和・解除などの見返りを要求。議論は平行線をたどっていた。
6日の一般教書演説でトランプ大統領は対北外交を自賛。「核実験は止まり、ミサイル発射は15カ月以上行われていない。私が米大統領に選ばれていなかったら今頃、北朝鮮と大規模な戦争のさなかにあり、何百万人もの死者が出る可能性があった」などと交渉力を誇示していた。
米国は北が廃棄の意思を示す寧辺の核施設などの査察受け入れや核関連のデータ提出などで合意を目指す一方、態度を軟化。ビーガン北朝鮮担当特別代表は「信頼醸成措置を議論する用意がある」と言及し、会談後の人道支援や連絡事務所の相互設置、制裁の一部解除、さらに朝鮮戦争の終戦宣言まで浮上している。