スタイルブレッド 田中知社長<1>2年間、移民とパン焼いた

公開日: 更新日:

 主に高級レストラン向けに焼成冷凍パンを製造販売するスタイルブレッド(本社は群馬県桐生市、マーケティングオフィスは渋谷区広尾)。社長の田中知は、新しいビジネスモデルをどう創出させたのか。

「撃たれる……。こんなところで」

 銃口をいきなり突きつけられたとき、19歳だった田中は“死”を覚悟した。喉の奥の方から、甘酸っぱいものがあふれ始める。ギャング映画では、しばしば登場するニューヨークのスラム。運転席の男はピストルを持ったまま後部座席の田中に向かい、万人がわかる英単語を甲高い声で発した。

「MONEY!」

 体が固まってしまった田中は、震える手でバッグを開き財布を40歳ぐらいに見える自称・プエルトリカンの男に渡す。男は持ち金の300ドルだけ抜き取ると、財布は返してくれた。パスポートも奪おうとはしない。そればかりか、空港で最初に会ったときの陽気な男に戻り言った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    妹の葬儀にも姿なし 芸能記者が見た中森明菜「一家」の今

  2. 2

    麻生大臣は年金破綻認めていた 10年以上前に論文で堂々と

  3. 3

    愛犬との散歩が日課…夏目三久「フリー8年」寂し気な日常

  4. 4

    ビートたけし“本妻vs愛人”100億円離婚劇ドロ沼決着のウラ

  5. 5

    韓国芸能界は騒然…YGヤン会長辞任の波紋と日本への影響

  6. 6

    クリスチャンの特攻隊員が密かに残した手紙に戦時下の心理

  7. 7

    「ご三家に合格する子」の家庭環境をプロ家庭教師が明かす

  8. 8

    高嶋ちさ子が激怒 反抗期の長男に「お前フザけるなよ!」

  9. 9

    巨人は首位浮上も…守護神マシソン“傷だらけ”で離脱危機

  10. 10

    国広富子さんは高級パンプス履き平壌の党幹部住宅で生活

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る