東京計器 安藤毅社長(6)国から157億円の一括返還を求められ会社に大激震が

公開日: 更新日:

 明治から続く、老舗精密機器メーカーの東京計器。1999年、防衛省(当時は防衛庁)関連の事業で、問題が発覚する“激震”に見舞われた。当時新規事業を手がけていた安藤毅社長も、この激震を契機とした同社の経営再建に巻き込まれていくことになる。

「防衛装備品の調達契約に問題があり、157億円を一括で国に返還することになったのです」

 この問題から東京計器(当時の社名はトキメック)は経営再建に取り組むことになり、取引銀行からも再建支援の人材が役員として赴任。経営再建に向けて各部署でヒアリングを実施した。

「そのヒアリングで、私はかなり批判的な意見を述べました。すると、そんなに批判するのなら自分で再建に取り組みなさいということになり、社長室のスタッフに異動することになりました」と、安藤氏。01年のことだ。

■子会社の経営再建に立ち向かう

 社長室のスタッフとして働いていた安藤氏は翌年、ある子会社の立て直しのため、社長として送り込まれることになった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    9日間の都議選で露呈した「国民民主党」「再生の道」の凋落ぶり…玉木vs石丸“代表負け比べ”の様相

  5. 5

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  1. 6

    野球少年らに言いたい。ノックよりもキャッチボールに時間をかけよう、指導者は怒り方も研究して欲しい

  2. 7

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    28時間で150回以上…トカラ列島で頻発する地震は「南海トラフ」「カルデラ噴火」の予兆か?

  5. 10

    自転車の歩道通行に反則金…安全運転ならセーフなの? それともアウト?