国民民主「決められない政治」で安倍自民アシストの罪深さ
立憲民主党との合流構想で、国民民主党の迷走が止まらない。通常国会がスタートした20日までに合流話がまとまっているはずだったのに、野党が一丸となって政権を追い込むどころか、いきなり党分裂の危機だ。
20日夕に開かれた国民民主の両院議員総会は、合流構想をめぐって大紛糾。合流推進派が早期の基本合意を行う決議案を提出したが、過半数の賛同を得られず採決に至らなかった。4時間以上にわたって「合流すべき」「急ぐ必要はない」の議論が続き、結局、「合流協議は継続する」という玉虫色の決着だ。民主党政権時代の「決められない政治」を再演してどうするのか。
「合流話をまとめられなかった玉木代表の解任動議を出して、原口一博国対委員長を新代表に据える“クーデター計画”も取り沙汰されていた。それは回避されましたが、党分裂含みなのは変わりません。選挙戦で立憲とのしこりが残る参院は合流慎重論が根強く、代表側近の古川元久代表代行や岸本周平選対委員長を中心に、保守を気取る面々も立憲に吸収されるような形の合併には否定的です。党内保守派と合流派の分断は簡単には埋められないでしょう」(国民民主関係者)