田岡俊次
著者のコラム一覧
田岡俊次軍事評論家、ジャーナリスト

1941年生まれ。早大卒業後、朝日新聞社。米ジョージタウン大戦略国際問題研究所(CSIS)主任研究員兼同大学外交学部講師、朝日新聞編集委員(防衛担当)、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)客員研究員、「AERA」副編集長兼シニアスタッフライターなどを歴任。著書に「戦略の条件」など。

18年間のアフガン戦争「敗者アメリカ」を認めた和平協定

公開日: 更新日:

 2月29日、米国はアフガニスタンの反政府武装勢力タリバン(イスラム神学生)との和平協定に署名、米軍撤退を取り決めた。米国はタリバンを土着のテロ集団と蔑視し、「テロとの戦い」を18年5カ月も続けた。だが、米国では長期戦に対する厭戦気分が高まっていた。

 再選を狙うトランプ大統領は「米軍兵士の帰還」を“実績”とするため妥協を急ぎ、米国が擁立、支援してきたアフガニスタン政府を和平交渉から排除、タリバンを主権国同様に扱って2者間の和平合意にこぎ着けた。

 アフガン戦争の終結はコロナウイルスの陰になり小さく扱われているが、この和平協定締結は歴史年表にゴシック活字で残るだろう。

 この戦争の原因は2001年9月、ニューヨークの世界貿易センターなどに旅客機が突入したテロ事件だ。米国はその首謀者は、当時アフガニスタンに滞在中のウサマ・ビンラディンとみて、アフガニスタンに引き渡しを求めた。だがタリバン政府は「証拠を示さないと引き渡しはできない」と回答、米、英軍は10月からアフガニスタンを航空機、巡航ミサイルで攻撃、首都カブールやタリバンの本拠カンダハルを占拠、タリバン政権を打倒した。

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