自民が裏金参考人招致に「大変遺憾」連発どの口が? ご都合主義で反発するお門違いの深刻度

公開日: 更新日:

 懲りない連中だ。裏金事件への反省はみじんもない。2日のNHK「日曜討論」に衆院予算委員会の与野党理事ら7人が出演。旧安倍派の会計責任者の参考人招致をめぐり、自民党井上信治・与党筆頭理事は「大変遺憾」を連発し、お門違いの上から目線全開だった。これぞ「どの口が言う」だ。

 旧安倍派の裏金づくりの責任を負わされ、政治資金規正法違反(虚偽記載)で有罪判決が確定した元事務局長の松本淳一郎氏をめぐっては、野党が昨年の臨時国会で招致を要求。自民がガン無視したため、先月末の予算委で51年ぶりに招致を多数決で決めた。自民は反対、公明党は退席した。

 そうした経緯について井上氏は「野党の予算委員長が数の力で議決した」と文句タラタラ。こうネチネチと続けた。

「我々が与党多数の時代も参考人招致は全会一致を原則にやってきた。大変遺憾。厳に慎んでいただきたい」「招致が(2025年度予算案の)審議入りの条件だと野党が言っておられたが、予算とは全く関係がない。予算案審議を人質にとった追及は大変遺憾」「対象の方は民間人かつ確定判決も出た。司法の場で主張を言い尽くされた」──とご都合主義な主張を並べ立てた。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  4. 9

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  5. 10

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘