国民民主党にくすぶる千葉県連のパワハラ問題 玉木雄一郎代表が“放置”し続けたウラ事情

公開日: 更新日:

 週末に行われた大手メディアの世論調査で、高支持率をキープした国民民主党だが、千葉県連内で浮かび上がったパワハラ問題はくすぶったままだ。

 パワハラを訴えられたのは、昨秋の衆院選で千葉5区から出馬し、比例復活した岡野純子議員(円内)と、県連幹事長の天野行雄県議。パワハラを訴えたのは工藤由紀子浦安市議で、昨夏以降、彼女を含め県連に所属していた地方議員4人が続々と離党している。

 国民民主は党本部に倫理委員会とハラスメント対策委員会による合同委員会を設置。関係者に聴取し、事実確認を行うという。

 ただ、玉木代表以下、党幹部に本気で調査する気があるのかは微妙だ。彼らは以前からパワハラ問題を知りながら放置し、マトモに対処してこなかった疑いがあるからだ。

 複数の関係者によると、工藤氏がパワハラを受け始めたのは2023年1月初旬。彼女が初当選した浦安市議選の投開票日の4カ月ほど前のことだ。主婦で政治素人の工藤氏がママ友だった岡野氏に選挙活動について助言を求めても「忙しい」などと、相手にしてもらえなかったという。

 そうした状況が続き、同年9月、工藤氏はパワハラの実態を県連会長の竹詰仁参院議員に報告したという。竹詰氏は今月12日、X(旧ツイッター)で〈23年9-10月に6人(工藤を含め離党した4人と岡野、天野)のヒアリングをした後のことを委員会(合同委)で話します〉と投稿(※既に削除)。パワハラ問題の報告があったことを暗に認めた。

 結果的に、工藤氏は24年6月に体調不良になり、適応障害と診断され、離党届を県連に提出。報告を受けていた竹詰氏は、23年秋にパワハラの実態を知りながら、深刻な事態に至るまでロクに対応してこなかったわけだ。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  2. 2

    「おこめ券」に続き“やってる感”丸出し…鈴木農相がひっそり進めるもう一つの肝いり政策

  3. 3

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  4. 4

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  5. 5

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  1. 6

    維新が手にする血税は33億円…定数削減へチンピラまがいの圧力、税金原資にキャバクラ&ショーパブ代支出の疑い

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  4. 9

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  5. 10

    愚策の極み「おこめ券」配布しない自治体が続出…使用期限付き「臨時券」案まで飛び出す泥縄ぶり

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に