降って湧いた「衆参ダブル選挙」説…石破首相が立憲民主への挑発か、乾坤一擲の“コメ解散”画策か?
野党もパッとせず「今なら負けない」
一方、「石破さんは立憲を挑発して“土俵”の上におびき出す気だ」とみるのは、自民党事情通。こう続ける。
「昨秋の政権発足以降、支持率は低迷し、今年3月には10万円の商品券配布問題が噴出。森山幹事長が『絶対に解散するな』とクギを刺すほど、ボロボロの状態でした。ところが、小泉進次郎さんを農相に就けたことで状況は一変したーーと石破さんはみているようです。進次郎効果でどん底から脱出できたと踏んでいる。確かに、進次郎さんがコメ問題に対応したことで支持率も下げ止まっています。それに、野党もいいところがない。立憲は、自公と修正合意した年金制度改革法案を巡って、『厚生年金の流用』と批判を浴びている。国民民主党も、不倫報道があった山尾志桜里氏の擁立や、玉木雄一郎代表が備蓄米を『餌』と言ったことで支持が下落。日本維新の会もパッとしない。この状況なら前回衆院選のような負け方はしないとみているといいます。本音では『不信任を出せ』と思っているのではないか。効果があったのか朝日や読売が報じたことで、野党内では『不信任を出すべきだ』との声が強まっています」
乾坤一擲の“コメ解散”というわけだが、果たしてうまくいくだろうか。夏の参院選では、大敗し「非改選議席を含めても自公で過半数をとれない」(前出の官邸事情通)という見方もある。そんな中で衆院選も負ければ、退陣必至である。
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