会期末目前の党首討論ドッチラケ納得の理由…異例の18時スタートも迫力まるでなし
■「か」の字も「ふ」の字も出ず
通常国会は22日が会期末。今回が最後の党首討論で、閉会後はすぐに参院選が控える。本来なら、与野党激突でバチバチと火花が散ってもよさそうなものなのに、解散の「か」の字も、内閣不信任決議案の「ふ」の字も出ず、石破が追い込まれている感はあったものの全体として迫力に欠け、ドッチラケだった。
元経産官僚の古賀茂明氏はこう言った。
「石破首相の態度に野党3党首との人間関係が見えました。前原さん(前原誠司氏=日本維新の会共同代表)には親しみを持った話し方の一方、玉木さんには厳しい口ぶりで、よほど嫌いなのでしょう。野田さんとはお互いリスペクトし合っている。討論が迫力に欠けたのは、野田さんが本気で政権交代しようと思っていないからです。与党が過半数割れしている状況で、内閣不信任案を出すのかどうかというタイミングに、『石破政権は物価高は無策、裏金問題も先送り、選択的夫婦別姓もやれない』と全否定しながら『俺たちが政権を取るぞ』と迫れないのですからね」
「国民に信を問うべきだ」と主張できない野党第1党党首じゃ、有権者は付いてこない。
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