参院選和歌山「二階vs世耕」は血みどろの全面戦争に…“ステルス支援”が一転、本人登場で対立激化
これでもはや「代理戦争」ではなく、二階vs世耕の直接対決の様相となった。
伸康陣営にとって、盛り返しを図る作戦は限られている。そのひとつがパンダだ。和歌山市内のレンタカー会社店主は「ウチで車を借りる人の8割が南紀地方に向かい、その半分が白浜町のパンダを見に行っていた。パンダ返還は県全体の産業にも影響する」と話す。「パンダを再び和歌山に!」と訴える伸康氏は、少なからず集票が期待できそうだ。
伸康氏は有権者への同情作戦も徹底している。
「昨秋の衆院選で世耕さんに惨敗した伸康さんは、街頭演説でその反省を口にするようにしています。辻立ちもなるべく1人で行い、腰を目いっぱい低くして、大きく両手を振る。4月に亡くなった故・岸本周平前知事から、こうした低姿勢での選挙運動をレクチャーされたそうです」(前出の県政担当記者)
伸康が巻き返せなければ「二階王国」はいよいよ滅亡だ。
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自民党の鶴保庸介参院議員(和歌山選出)が8日、参院選和歌山選挙区の応援演説で「運のいいことに能登で地震があった」などと発言し、大炎上。ただでさえ苦戦している自民公認の二階伸康候補は、一気に赤信号がともっている。●関連記事【もっと読む】『自民・鶴保失言「運のいいことに地震」で苦戦の二階ジュニアに赤信号…参院選“仁義なき紀州戦争”決着か』で詳報している。