新横綱大の里“地獄の15日間”が始まった…7月場所過去最多の懸賞2391本に対戦相手も目の色変える

公開日: 更新日:

 満員札止め、約7800人の大相撲ファンが歓喜の声を上げた。

 13日初日の大相撲7月場所。注目の新横綱大の里(25)は結びの前で日体大の先輩、欧勝馬と対戦した。気がせいたのか、立ち合いで一度つっかけたものの、仕切り直して鋭い踏み込み。2度の当たりで欧勝馬をはじき飛ばし、上手を取って寄り切った。

 続く結びの一番では横綱豊昇龍(26)が、高安を瞬殺。新旧両横綱の盤石とも言える白星発進に、会場のボルテージは最高潮に達した。

 この日、大の里が手にした懸賞は42本。現在は盗難の危険性から1本につき、現金1万円しか入っていないが、力士の取り分は1本3万円。残る2万円は振り込みとなり、計126万円を数秒で稼いだことになる。

 もちろん、勝ち進めば懸賞の束はいよいよ分厚くなる。今回の7月場所は懸賞の申し込みが2391本。力士が休場し、取り下げとなるケースはあるものの、現時点では7月場所の歴代最多本数記録を更新した。地方場所は国技館開催の1、5、9月場所に比べて懸賞の本数が伸びにくい傾向があり、名古屋開催の7月場所も、これまでは昨年の1759本が最多。それを600本以上も上回ったのだ。

 それもそのはず、慶事が2つも重なれば“ご祝儀”もとい懸賞も増えようというもの。

 7月場所は1965年から昨年まで愛知県体育館、通称「ドルフィンズアリーナ」を60年間使用していたものの、老朽化が激しく、建物自体が新設移転。今年から愛知国際アリーナ、通称「IGアリーナ」となり、この7月場所が栄えある“こけら落とし”に選ばれた。

 そこにきて、大の里の横綱昇進である。日本出身横綱が誕生したのは2017年1月場所後の稀勢の里(現二所ノ関親方)以来8年ぶり。その稀勢の里が19年1月場所で引退して以降、6年以上も和製横綱が不在だった。当然、大の里に人気が集中し、指定懸賞は力士トップの287本。全勝なら861万円がそのままフトコロに入る。

 だがしかし、勝ち進むのは容易ではない。直近11人の横綱を見ると、新横綱場所で優勝したのは貴乃花(95年1月場所)、稀勢の里(17年3月場所)、照ノ富士(現伊勢ケ浜親方、21年9月場所)の3人のみ。いずれも13勝2敗だった。

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