西城秀樹のスケールはシングル1枚に収まりきらないほどデカ過ぎる
1975年の新御三家②西城秀樹
1972年のデビューから4年目を迎えた西城秀樹。すでに大人気となっていたのだが、75年のシングル4曲のラインアップは、個人的には、それほど印象的なものではない。
「この愛のときめき」「恋の暴走」「至上の愛」「白い教会」
印象的なものを強いて挙げれば、2月発売の「この愛のときめき」だろう。サビ「♪どんな風に 愛したら」の「♪たら」にアクセントの付いたメロディーが不思議におかしくて、当時小3のクラスの中で、ネタにしながら、みんなで歌ったのを覚えている。
しかし、シングルがそうであっても、この年の西城秀樹の活動のスケールは大きい。というか、まさにとどまるところを知らないという感じだった。
まず「この愛のときめき」と「恋の暴走」の間に、前年のシングル「傷だらけのローラ」のフランス語版が発売されている。日本では売れなかったものの、カナダのチャートでは何と2位になったという。
また7月には、富士山麓「緑の休暇村」での特設ステージで大規模野外コンサートを開催。タイミング的には、吉田拓郎のつま恋コンサートよりも少しだけ早い。