高市早苗氏は総裁選“決選投票”にも残らない? 完全裏目の「鹿スピーチ」でまさかの大失速
陣営もドン引き
議員票も厳しくなりつつある。「何より痛かったのは、『鹿ショック』です」と言うのは、ある自民党関係者だ。
「ウケを狙ったのでしょうが、まるで奈良市議選か何かの候補者の演説かと見まがうほどローカルな中身。総裁選で言う話ではない。陣営関係者の一部も高市さんの演説にはドン引きしているほどです。党内で唯一、40人規模の派閥を存続させている麻生最高顧問も高市さんを見限ったと聞きます。議員票もどこまで伸びるのか」
時事通信が25日までに実施した党所属議員への支持動向調査によると、小泉農相が2割超を固めてリード。高市氏は1割強と苦戦する一方、林官房長官が2割弱と健闘しているという。ダークホースとみられる林氏の後塵を拝すとは、やはり「鹿ショック」の影響は大きいのか。
高市氏とは別の候補を支援する自民党議員はこう言う。
「ギョッとしたのは、所見発表演説会で万葉集に収められた大伴家持の和歌『高円のぉ~』と歌いだしたこと。あれで彼女の支持を決める人がどれだけいるというのか。1回目の投票で過半数を得る候補が出ず、小泉さんと高市さんの決選投票になるとの見方がありますが、高市さんは沈んでしまうのではないか。小泉さんが1回目で勝ち切るか、『小泉VS林』の決選投票になる可能性が出てきました」
奇策は完全に裏目だ。
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自民党総裁選めぐる高市氏の“奇策”は、【もっと読む】【さらに読む】で詳しく報じている。