この国はどこに向うのか…高市新首相を熱狂支持する世論の怖さ
軍事大国・中国と戦争するつもりなのか
高市新政権に目を剥くような高支持率。積極財政で株価が上がり、「強い日本」で防衛費拡大。外国人への規制強化が当たり前のように支持される世論にはちょっと背筋が寒くなる。タカ派首相の政策の前提は正しいのか。冷静な検証と監視が必要だ。
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さすがに、あの高い支持率には多くの国民が驚いたのではないか。
読売新聞の世論調査によると、高市内閣の支持率は71%だった。内閣発足直後の調査としては、第1次安倍内閣の70%を超えて歴代5位の高さだという。18~39歳に限ると、80%という驚異的な高い支持率だった。
株式市場も高市政権の誕生を歓迎し、自民党の総裁に選ばれた後、日経平均株価は3000円も上昇している。
まだなにもしていないのに、世論もマーケットも高市新首相を熱狂的に支持している。自民党関係者がこう言う。
「支持されている理由は、いくつかあるようです。初の女性首相ということで無条件に支持している人。株価上昇に期待している人。連立を組んだことで維新支援者も支持しているようです。読売新聞の調査では、近畿圏での支持が上昇しています」
しかし「女性首相だから」「株価が上がりそうだから」と、無邪気に支持していて大丈夫なのだろうか。
ヤバイのは、予想通り、政権発足直後から「タカ派色」を前面に打ち出していることだ。自民と維新との「連立政権合意書」にも、タカ派色の強い政策がズラリと並んでいる。



















