支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態
公明離反と右寄り新興勢力との重なり
市長選の公開討論会の前に、武藤前市長が渡辺陣営にのみ自身の施策をまとめたカンペ資料を渡していたことが判明。前市長が市職員に命じて用意させたものだった。
「発覚は告示直前。『問題ない』という前市長の居直りも市民の反感を買った」(自民関係者)という特殊要因があったとはいえ、保守王国でダブルスコア以上の惨敗は異常事態だ。そこで浮上するのが公明党の連立離脱の影響である。
公明は前回、自民と共に武藤氏を推薦したが、今回は自主投票に。ある公明県議は「党本部の方針で新人には原則、推薦を出さない」と言いながらも、選挙結果に「組織が動かなかった影響はあると思う」と認めた。
美濃市長選は「アリの一穴」で、公明離脱の影響が自民の選挙を徐々にむしばんでいくに違いない。党内からは「高市総理の個人人気を熱烈に支えているのは、参政党や日本保守党といった右寄りの新興勢力の支援者たち。いざ選挙で彼らがウチに投票するとは限らない」(自民関係者)との声も聞こえてくる。目いっぱい膨らんだ「高市バブル」がはじけるのは時間の問題だ。
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