「しんぶん赤旗」と橋下徹氏がタッグを組んだ“維新叩き”に自民党が喜ぶ構図

公開日: 更新日:

「橋下からすれば、いまの執行部が気に食わんのです。前代表の馬場(伸幸)までは講演に呼ばれたりして、あれやこれや何かと気ぃ使ってもらったみたいですが、新体制になってから冷たくあしらわれているという話です。その意趣返しでもあると言われてますよ」(大阪地元紙記者)

 橋下の援軍を得て強気一辺倒の赤旗だが、ことさらの維新叩きにはもちろんワケがある。

 共産党はそもそもからして思想信条対極の維新とは犬猿の仲だが、ここにきて維新が高市連立への参加条件の最優先政策として比例定数削減を求めたことに“激オコ”の共産党なのである。

■共産党も仕返しを警戒しないと

「自維両党は週明けにも定数削減に向けた協議を始め、今国会の法案成立を目指すとしています。ただ、削減で壊滅的ダメージを受けるのは共産だけではない。実は自民党内にも抵抗が強い。超党派の『選挙制度改革議連』が自維連立合意を前提にした議論に異を唱えていますから、自民党議員も赤旗の維新叩きは内心拍手喝采なんですよ」(公明党議員秘書)

 とはいえ、維新も黙ってはいないようだ。仕返しに、今後、赤旗の押し紙問題や共産党の政務活動費や関連企業との不透明なカネの流れを徹底追及する構えを見せている。これまでと違い、政権がバックにいるだけに不気味だ。共産党、踏ん張れるか? (特命記者X)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  1. 6

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  2. 7

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  3. 8

    保守系の週刊新潮・週刊文春にも叩かれる高市早苗の薄っぺらさ

  4. 9

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する

  5. 10

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る