著者のコラム一覧
片岡健ノンフィクションライター

1971年、広島市生まれ。早稲田大学商学部卒業後、ノンフィクションのライターに。新旧様々な事件を取材し、新事実や冤罪を発見している。著作に『平成監獄面会記』、同書が漫画家・塚原洋一氏によりコミカライズされた『マンガ「獄中面会物語」』(共に笠倉出版社)、『もう一つの重罪 桶川ストーカー殺人事件「実行犯」告白手記』(リミアンドテッド)など。最新刊は2026年4月発行の『実録 死刑囚26人の素顔』(宝島SUGOI文庫)。

積水ハウス地面師詐欺事件 ドラマのモデルの「主犯格」が獄中から文通で訴える冤罪

公開日: 更新日:

現在、再審請求を準備中

カミンスカス受刑者からの手紙(提供写真)

 大手住宅メーカーの積水ハウスが2017年3~6月、東京・五反田の旅館「海喜館」の所有者に成りすました地面師グループから土地建物の売買代金の名目で55億円余りを騙し取られた事件は、事件がモデルの小説「地面師たち」がNetflixでドラマ化されて大ヒットした。その主犯格とされるカミンスカス操受刑者(65)は実は獄中で冤罪を訴え続けている。

  ◇  ◇  ◇

「初めまして。私は地面師事件のカミンスカス操です」

 今年5月、カミンスカス受刑者から届いた手紙はそんな書き出しで始まっていた。単刀直入に冤罪を訴える手紙だった。

 計17人が逮捕されたこの事件で、カミンスカス受刑者は土井淑雄受刑者(70、懲役11年が確定)、内田マイク受刑者(72、懲役12年が確定)と共に犯行を主導したとされ、懲役11年が確定。疑われた理由は、「海喜館」所有者の女将に成りすました女らと共に積水と直接交渉し、売買の契約、物件の内覧、代金の決済などを中心になって手がけたことだ。

 だが、カミンスカス受刑者によると、実際は自分も土井受刑者や内田受刑者らに騙され、海喜館の女将に成りすました女を本物の女将と信じていたという。 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り986文字/全文1,501文字)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体