川端康成は見抜いていた? この世から「ロマンス詐欺」はなくならない

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「私は自分が賢い人間だと思っていました。その自信を疑ったこともない。だから銀行の窓口で350万円もの大金を入金する際、窓口の女性から『詐欺ではないか』と念押しされた際も『そんなことがあるわけない』とさえ思った」

 高倉はまだ70代はじめ。多くの年寄りの心の底にある、まだ俺は何かできるはずだ、生ける屍にはならない、女だって抱けるという“欲望”に、詐欺女は手を突っ込み、甘言を弄し、いとも簡単に虜にしていった。

 7月22日、テニスの全仏オープンで優勝経験のある平木理化(54)が、ロマンス詐欺に関与した疑いで逮捕された。

 大正、昭和初期の活弁士・生駒雷遊は「春や春、春南方のロ~マンス」といって一世を風靡した。令和のロマンスは薄汚い。  (文中敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

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