“アルペン女王”ボン 五輪連覇で手にする巨額ボーナス
アルペンスキーの女王が復調をアピールした。
右ひざ靭帯(じんたい)を断裂して今季のW杯参戦が遅れていたバンクーバー五輪金メダリストのリンゼイ・ボン(29=米国)が8日(日本時間9日)のW杯第3戦レイク・ルイーズ大会(カナダ)に出場し、3日目のスーパー大回転で5位入賞。2日目までの滑降(40位、11位)から大きく順位を上げた。
1分22秒86で優勝したララ・ゲート(スイス)とは0秒85差の1分23秒71の好タイムをマークしただけに「トップレベルの滑りに近づいてきた。(W杯での)優勝は時間の問題」と手応えを口にした。
今年1月の練習中に転倒して右ひざを負傷した際には、ソチ五輪への出場が危ぶまれた。今後は欧州でのW杯を転戦する予定だそうで、海外のライバルを相手に実戦で調整し、来年2月の五輪本番に備えるという。
W杯通算59勝のアルペンの女王は五輪連覇と同時に巨額ボーナスを手にする望みをつないだ。ボンは現在、スキー用品メーカーの他、飲料、時計、化粧品メーカーなど10社とスポンサー契約を交わしている。スポンサー料は総額で6億円にのぼる。ソチ五輪で金メダルを獲得すれば、スポンサー企業から「五輪連覇達成ボーナス」として、さらに2億円が支給されるという。
各スポンサー企業との契約は今季終了まで。来年10月で30歳になるボンはソチ五輪後の進退について明かしていないが、プロゴルファーのタイガー・ウッズとの交際は順調とみられる。
アルペンの女王は嫁入り前にひと稼ぎしてスキーを脱ぐか。