マー君にヤンキース入りを決意させた18歳の「原体験」

公開日: 更新日:

 全米で注目を集めた日本人右腕の移籍先がようやく決まった。ヤンキースは22日(日本時間23日未明)、楽天からポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた田中将大(25)と7年契約を結んだと発表。ヤンキースの公式サイトによると、総額1億5500万ドル(約161億円)で、年俸は6年目までが2200万ドル(約23億円)、7年目が2300万ドル(約24億円)。契約には田中が希望すれば4年目終了時にFAになる条項が盛り込まれた。7年総額1億5500万ドルは投手史上5番目の大型契約になる。

 交渉期限である24日午後5時まで3日を残して合意。地元ニューヨークで報道陣に対応したヤンキース・キャッシュマンGMは「優勝のためなら金額は問題ではない」とし、「(田中を)07年から見続け、09年のWBCを見てメジャーでの活躍を確信した。この冬に求めていた補強が実現した」と話した。

■監督や松井まで使った名門球団の攻勢

 昨季もビリー・エプラーGM補佐ら編成部門のトップを日本に派遣するなど、田中獲得に熱意を見せていた。1月8日にロサンゼルスで代理人ケーシー・クロース氏を交えて交渉した際には、球団幹部に加えて、ジョー・ジラルディ監督やラリー・ロスチャイルド投手コーチに元日本ハム監督のトレイ・ヒルマン育成担当特別補佐ら8人が同席。交渉中にはOBの松井秀喜が電話で田中にヤンキースの魅力をアピールするなど、球団の総力を結集して田中を口説き落とした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情