採点疑惑で表面化 フィギュアが五輪種目であることの是非

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 ロシアのソトニコワが金メダルを取った女子フィギュアの結果に韓国は大騒ぎだ。
 ショートプログラム(SP)で首位だったキム・ヨナが負けたのは、SP2位のソトニコワに対するフリーの技術点や演技構成点が甘かったからというのだ。しかも審判の中に、ロシアのスケート連盟事務総長夫人や八百長判定の前科のあるウクライナ人審判が含まれていたから、疑惑が深まっている。韓国のスケート連盟は国際スケート連盟に対し、キム・ヨナの採点について調査を求めた。

 現地記者が言う。
「ヨナとソトニコワのSPのプロトコル(詳細点数表)を見比べると、ヨナの3回転フリップの評価で加点0があるのは確かに解せない。ステップシークエンスの評価も低い。一方、ソトニコワのフリーはステップの評価が見た目よりかなり高い。ある記者は『SPで大きなミスをしたといっても真央の点数は低すぎる。ロシアの選手を勝たせるため、メダル候補の真央をフリーで挽回ができない位置まで落としたのではないか』といぶかっていた」

 SPの失敗で出遅れた浅田真央は、フリーで五輪史上初となる6種類の3回転ジャンプを跳んだ。「人生最高の演技」で自己最高得点の142.71を出したが、ソトニコワは真央よりジャンプやスピンの評価が高く149.95点を得た。仮に真央がSPで上位につけていても、普通なら考えられない7点差以上離していなければ金メダルは取れなかったことになる。

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