掛布DCも評価 巨人戦で大暴れの虎2年目・緒方凌介って誰?
貧打に悩む阪神にイキのいい若手が出てきた。大卒2年目の外野手・緒方凌介(23)だ。10日の巨人戦で3安打1盗塁と大暴れし、開幕一軍をグッとたぐり寄せた。
足と肩には定評があり、小柄な体格(176センチ、75キロ)ながらパンチ力も秘める。PL学園高を経て、東洋大4年時は主将を任された。同大の高橋監督が、大学の先輩である「桧山(昨季限りで阪神引退)以上の実力がある」と評価した逸材は4年時に挫折を経験した。
5月、ケガをしていた右ひざ前十字靭帯が限界にきた。練習中、ブチッと靭帯が切れた。全治1年の重傷も、タフな精神力で痛みに耐え、春の公式戦に代打で出てヒットを打ったこともある。7月に靭帯を再建手術。その影響で多くの球団がドラフト指名を見送る中、阪神が6位指名した。
■「怖い1番打者になれる」
1年目はリハビリ期間になることを見越し、2年目から力を発揮してくれれば、との判断があった。“リハビリ期間”が終わった昨秋キャンプから存在感を発揮。掛布DCも「まず目についたのは緒方。怖い1番打者になる可能性がある」と、評価した。