米国は松ヤニだが…日本では「ワックス」「ベルト」で不正投球

公開日: 更新日:

 米国を騒がせたピネダ(ヤンキース)の不正投球。メジャーではボールにつばなどの異物をつける「スピットボール」、紙ヤスリなどで傷をつける「スカッフボール」などが横行しているが、日本ではどうなのか。

 最も有名なのは00年にロッテに在籍していたウォーレンだろう。西武の東尾監督(当時)から「ボールに傷をつけている」と指摘され、憤慨。翌日の西武戦前の練習ではグラブにヤスリやカッターなどをつけ、皮肉交じりに抗議をした。

 ヤクルトソフトバンクで活躍したガトームソンも、不正投球を疑われた。グラブの中でやたらとボールをこねくり回す姿に疑惑の目が向けられるも、本人は「オレは指が短いから、しっかり握らないといけないんだ」と説明した。

 助っ人ばかりではない。球界OBが言う。
「タイトルを獲得したこともある投手は果物用のワックスを愛用。『これが一番効果があるんだよ』と語っていた。パに在籍していた選手は試合中、水たまりに落ちたボールを交換せずに使うと、驚くほど変化球が曲がったとか。髪の毛にグロスを塗りたくり、マウンドでやたら髪をいじっているのもいた。ある有名投手は、ベルトのバックルでボールに傷をつけていると疑われていた」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋