本田圭佑「虚像と実像」(17)恩師が語る“奇抜ファッション”

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「オマエ、そのキャラ、どこまで続ける気や?」

 髪をマッキンキンに染め、ド派手なファッションに身を包む。左右の手首には、300万円は下らない高級腕時計が光り輝いている。本田の身だしなみに対するこだわりは、年々過激さを増している。

「貧しい家庭に育ち、着たきりスズメだった屈辱の日々。その反動なんじゃないか」

 こんな声も聞こえてくるが、大叔父の大三郎は「あえて自分を追い込んでいる」と、こう続ける。

「圭佑のああいった姿というのは、すべて<自分の弱い部分を見せたくない>という気持ちの表れです。昔から圭佑はそうでした。外見でアピールすることで周囲から注目を集め、人目にさらされることで自らプレッシャーをかけ、その中で自分を高めていこうと努力するのです」

 10年W杯南ア大会。グループリーグを突破した本田は、ドイツから馴染みの美容師を呼び寄せ、気合を入れて短く刈り込んだ。CSKAモスクワ時代には、東京からカリスマ美容師がモスクワを訪れ、月1回のペースでカットしていた。美容師の飛行機代もホテル代も本田が負担。その年間費用は2000万円と報じられた。イタリアの高級ブランドの腕時計は、着け始めの頃は18万円の廉価版だったが、すぐに180万円にグレードアップ。一時期は350万円の高級品を愛用していた。今月21日に帰国した際には、ダブルの黄色のジャケットに迷彩色のパンツ、金縁サングラスを組み合わせた姿に「成り金趣味」「滑稽」とネット上では冷笑された。

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