本田圭佑「虚像と実像」(12)星稜入りに指導者“たすきリレー”

公開日: 更新日:

ユース昇格を絶たれ地方の強豪に進学

 中学3年の夏。ガンバ大阪のユース昇格を絶たれた本田は、石川の星稜高への進学を決めた。

 元ヤンキース松井秀喜が活躍した野球部とは違い、サッカー部はしょせん「北陸地方の強豪」に過ぎなかった。

 G大阪でプロを目指していた本田にとって、発展途上の地方中堅校に進むのは、「都落ち」に見える。しかし、この本田の星稜高進学の裏には「大阪体育大コネクション」があったことはあまり知られていない。

 小学4年で本田と出会い、その成長過程を見続けた田中章博(現摂津市教育委員会・部活動振興相談員)が「今だからこそ言えるのですが……」と前置きしながら舞台裏を明かす。

「パス&ゴーが基本のG大阪にあって、圭佑は精度の高いキックとパス、個人技で勝負をするタイプやったからね。ジュニアユースの監督だった島田(貴裕=現G大阪アカデミー本部・スクールマスター)は、圭佑の良さも悪さも知り尽くしていた。島田はそんな圭佑を母校・大阪体育大学の先輩で星稜高サッカー部監督の河崎(護)に指導してもらおうと考えたのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」