オリにSBも…日本球界「キューバ詣で」百害あって一利なし

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「メジャーは若くて有望なキューバ選手となら、高額の複数年契約を結びます。年齢は24、25歳、遅くとも27歳が限度。高齢の選手は高額契約を結べないので、亡命はしません。それを日本の球団が1億円以上で取ってくれるのですから、キューバ政府と高齢選手は大喜びです」

 キューバ政府は、日本の球団と契約した年俸の2割程度を手にするといわれている。1人2000万円として5人で1億円。米国に亡命されたら一銭も入らないので、いい商売だ。

 こんなキューバと日本の「野球外交」を苦々しく思っているのが、米大リーグ機構(MLB)ではないか。

「キューバ選手にとっても金満メジャーは魅力です。一方で、亡命に失敗すれば選手生命を絶たれるケースもある。この先、キューバの若手がリスクの高い亡命を避けて日本の球団に入るようになれば、キューバを有望選手の供給源とするメジャーは黙っていないでしょう。日本が目指す20年東京五輪での野球の種目入りは、メジャーの協力なしに実現しない。あれこれ理由をつけて圧力をかけてくるはずです」(球界関係者)

 プロ野球はキューバにこびへつらい、やがて泣きを見ることになるのか。

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