145キロでも打者詰まる カブス和田の「スモーキー投法」

公開日: 更新日:

 オールドルーキーが注目を集めている。左ひじ手術から復帰したカブス和田毅(33)が投げるたびに評価を上げている。

 7月8日のレッズ戦で渡米3年目にしてメジャー初登板。持ち前の制球の良さとキレのある変化球で来季のメジャー生き残りをアピールしている。
 打者にとってボールの出どころが見えにくい「スモーキー・ピッチング」(けむに巻く投法)はメジャーでも重宝される。独特なひじの使い方で工夫を凝らしているため、対戦した打者は面食らっているという。

 メスを入れたひじの不安は完全に解消されたからだろう。直球の最速は145キロながら、しっかりと腕を振りぬいて投げるため初速と終速の差が少ない。それゆえ詰まらせて打ち取るケースが目立つ。
 180センチとメジャーの投手にしては小柄で、軟投派の和田がメジャーの打者と勝負できるのは長年の研究の成果に他ならない。

 和田は早大時代から動作解析の専門家の指導を受けて自分に合ったフォームを模索し続けてきた。「スモーキー・ピッチング」は体形などを総合的に分析して生みだしたもので、毎年のように足の踏み出しやリリースポイントを変えるなど改良を重ねているという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」