145キロでも打者詰まる カブス和田の「スモーキー投法」

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 オールドルーキーが注目を集めている。左ひじ手術から復帰したカブス・和田毅(33)が投げるたびに評価を上げている。

 7月8日のレッズ戦で渡米3年目にしてメジャー初登板。持ち前の制球の良さとキレのある変化球で来季のメジャー生き残りをアピールしている。
 打者にとってボールの出どころが見えにくい「スモーキー・ピッチング」(けむに巻く投法)はメジャーでも重宝される。独特なひじの使い方で工夫を凝らしているため、対戦した打者は面食らっているという。

 メスを入れたひじの不安は完全に解消されたからだろう。直球の最速は145キロながら、しっかりと腕を振りぬいて投げるため初速と終速の差が少ない。それゆえ詰まらせて打ち取るケースが目立つ。
 180センチとメジャーの投手にしては小柄で、軟投派の和田がメジャーの打者と勝負できるのは長年の研究の成果に他ならない。

 和田は早大時代から動作解析の専門家の指導を受けて自分に合ったフォームを模索し続けてきた。「スモーキー・ピッチング」は体形などを総合的に分析して生みだしたもので、毎年のように足の踏み出しやリリースポイントを変えるなど改良を重ねているという。

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