狙うはアラフォー2人…今オフも迷走する巨人の「FA補強」

公開日: 更新日:

「早くから調査をしていたのは楽天の嶋。まだ29歳で球界を代表する捕手だから、巨人のFA補強の目玉になるはずだった。結局この日、楽天残留を表明したが、少し前に手応えとして難しそうだと。他の捕手だと、西武の炭谷(27)は中日ソフトバンクの細川(34)は残留が濃厚との情報だった。権利を行使する可能性がある捕手として、中村の台頭で出番が減っている相川が急浮上した。リードと打撃を評価してのことです」

 相川の今季の年俸は1億1000万円でBランクとみられる。人的補償が発生するリスクもある。前出の高橋氏が続ける。

■若手成長の目を摘む補強

「昨年、FAで獲得した大竹(31)の代わりに若い一岡(23)を広島に取られた。今回もチームの財産である若手流出のリスクがある。外野はヒジとヒザを手術する長野(29)が開幕に間に合わない可能性があるから、金城なんでしょう。とはいえ、現段階でアンダーソン(32)と亀井(32)、矢野(34)や松本哲(30)といった中堅、大田(24)や中井(24)らの若手有望株も控えている。他と比べれば十分な戦力。大田は入団して6年目でやっと片鱗が見えてきたところなのに、若手の成長の芽を摘むような意味のない補強、いや補強とも言えない。こう言っちゃなんだけど、5位と6位のチームのレギュラーから外れた40歳手前の選手をFAでありがたがるなんて、全く理解できません」

 前代未聞のアラフォーのダブル取りは、巨人のFA大惨敗を意味する。それが「補強」になるならまだしも、マイナス要素の方が強いなら、やるだけムダではないのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘