「有原は右肘に不安あり」 早慶戦登板でスカウトが“再指摘”

公開日: 更新日:

「正直、無理して取りに行かなくてよかった」

 3日に行われた東京六大学野球の早慶戦。観客席にいた某スカウトがこう評したのが、4回5安打1失点に終わった早大右腕・有原航平(4年=日本ハムドラフト1位指名)のことだ。

 有原といえば、150キロ以上の速球がウリ。先月のドラフト会議では「大学ナンバーワンの即戦力投手」として4球団から1位指名を受けた。

 ところが、この日の直球の最速は147キロで、大半は130キロ台後半止まり。投球内容も変化球が中心で、フォームも以前のような躍動感はなく、軽く投げているのは一目瞭然。今夏に右肘を故障した影響が残っているようだ。冒頭のスカウトが言う。

「ウチも当初は有原君の1位指名を検討していました。でも、本人がいまだに肘に不安を抱えていることが分かったんです。今日の投球フォームを見ても分かるように、今の彼は肘をかばうあまり、極端に言えば手首で投げている感じ。本人は不安がなくなれば、以前のフォームに戻すつもりでしょうが、フォームは一度変えてしまうとクセが付いて元に戻すのに長い時間を要する。それではリスクが高いと判断して指名を回避したのです。他の球団も指名重複を避けるというよりは、同じような理由から有原君の回避に動いたと聞いています。当初8~9球団が1位指名するといわれていたのに、最終的に4球団しかいかなかったのは、そういうことでしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  2. 7

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  5. 10

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です