日本代表漏れ 早大・有原が問題視された“ジェスチャー”

公開日: 更新日:

 オランダのハーレム国際大会に参加している大学日本代表。そのメンバーから「ドラフトの目玉」と言われる有原航平(早稲田大)が漏れたことはスカウトの間でも話題になっている。
 日本代表を率いる善波監督(明大)は「先発を探す中で有原と田中(創価大)を比べた。将来性も考えて、私の中では田中だった」と話した。田中は先の大学選手権で154キロをマークした2年生右腕。来夏のユニバーシアードをにらんで下級生を抜擢したともいわれるものの、有原の力が同じく4年で選ばれた明大や亜大の両山崎と比べて劣るとは思えない。代表選考合宿ではストレートが154キロをマーク。故障を抱えているわけではないというから、なおさらスカウトたちがクビをひねるわけだ。

 周囲の関係者の話を総合すると、どうやら有原は実力以外の部分が問題視されたらしい。
 さる事情通氏がこう言った。
「あれは公式戦の最中でした。ピンチを迎えたときに、有原はマウンドに駆け寄ろうとした早大の岡村監督を制したというか、あろうことか手で追い払うジェスチャーをしたというのです。実際に“しっ、しっ”とやったのか、それとも大丈夫と手を上げただけなのかはわかりませんけど、少なくとも周囲はそう受け取った。そういった有原の態度がアマチュアの学生野球にふさわしくないと問題視されたことがあった。普段はそういう態度を取る選手ではないのですが、少なくとも今回の選考には影響した」

 有原のマウンド上での態度がアマチュアの学生野球界でどう見られているのかはともかく、ピンチで監督を追い返すくらいの「気持ちの強さ」はプロではむしろプラス。今回の「落選」で人気が落ちるようなら、有原を狙う球団は断然「買い」だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性