逸ノ城惨敗…ファンは望まずともまだまだ続く「白鵬時代」

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 200キロの巨体がいとも簡単に転がされた。

 17日の大相撲九州場所9日目、注目の一番となった横綱白鵬(29)と新関脇の逸ノ城戦(21)。立ち合いで両者は右四つに組んだ。しかし、左上手が深かった逸ノ城は白鵬に上体を預ける形となってしまい、左の上手出し投げであえなく土。白鵬は1敗を保ち、逸ノ城はこれで4勝5敗だ。「立ち合いは全然ダメでした。当たった瞬間、横綱の方が(体が)下でした」

 と肩を落とした逸ノ城だが、ため息をつきたいのはファンも同じだ。

 新入幕の先場所は13勝2敗の好成績を挙げ、平幕から一気に関脇に昇進。多くの親方が「将来の横綱候補」と太鼓判を押し、ファンは逸ノ城に期待した。九州場所初日が17年ぶりに満員御礼になったのもその影響だ。

 それが横綱に完敗では、多くのファンは「まだまだ白鵬の時代が続く」と改めて確信しただろう。

 今場所、逸ノ城は3横綱に全敗。それでも鶴竜戦は2分半と善戦した。日馬富士戦にしても、場所前の緊急入院や体調不良が重なった直後の初日。立ち合いからの速攻に反応できなかったのは、稽古不足で実戦感覚が戻っていなかった影響だろう。いずれも「次に対戦したらどうなるかわからない」と期待はできる。

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