金子誠に「チーム統括本部特命コーチ」任せた日ハムの思惑

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「こんな仰々しい名前をわざわざ付ける必要があったんでしょうかねぇ」

 マスコミ関係者がこう首をかしげるのが、今オフ現役を引退した金子誠(39)の来季の「肩書」だ。

 25日、球団から発表された役職名は「チーム統括本部特命コーチ」。今後はこの肩書で、フロントの一員として選手のスカウティングや育成を行うそうだが、何度聞いても具体的な役職イメージが浮かばない。実際、一部のチーム関係者からは、「誠(金子)が球団の幹部候補生なのは事実なんだから、意味がわからない肩書を付けるより『臨時コーチ』ぐらいで十分」という声もあった。

 それでも、あえて球団が大げさな役職名を付けたのは、金子と同じく今オフ、現役を引退した稲葉篤紀(42)の存在が大きいという。

 稲葉と金子は04年から、北海道移転後の日本ハムを支えた主力。しかし、同時期に活躍しながら常にスポットライトを浴びていたのは稲葉の方で、金子はどちらかといえば「日陰」の存在だった。今オフ、同時に行われた引退セレモニーも稲葉ばかりに注目が集まり、金子の引退は小さく扱われただけ。これでは、いくら現役時代の人気、実績が違うとはいえ、今後、球団に残って汗水垂らす金子に申し訳ない。せめて肩書だけでも稲葉の「侍ジャパン打撃コーチ」に負けないように、という球団の意図が透けて見えるのだ。

 本人は特命コーチ就任に関し、「見たことのないものを見て、知らなかったことを探せるチャンスをいただいた」と抱負を語った。

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