アギーレ日本全勝で8強も「チーム力は上がっていない」の声

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 現地で取材中のサッカージャーナリスト・六川亨氏が「アジア杯3連勝でアギーレ日本は強くなったと安直に考えるのは、厳に慎むべきでしょう」とこう続ける。

「アジアの勢力図を見た場合、中東全体は確実に地盤沈下している。その中でもヨルダンは、中東の2番手グループに過ぎず、日本の3連勝は順当です。アギーレ日本はザッケローニ日本と比べて無理にボールをつなごうとせず、ピンチになれば安全策を取り、攻守ともにシンプルな試合運びを徹底しているだけ。決してチーム力が上がったというワケではありません」

 そもそもアギーレ監督は、就任直後こそ代表ルーキーを積極的に登用し「勝負強いチームにしていく」と公言。18年ロシアW杯を見据えてスピーディーな世代交代を進める予定だった。ところが代表選考、選手起用、采配ともにうまくいかず、結局は34歳のMF遠藤保仁や31歳のMF今野泰幸を呼び戻し、ブラジルW杯のザック日本と代わり映えしない陣容でアジア杯に臨んだ。

「ヨルダン戦でゴールを決めた本田と香川を高く評価しているアギーレ監督は、ロシアW杯でも主軸を張らせるつもりでしょうが、彼らが不調に陥った場合、スパッと代表から外して新戦力を迎え入れることが出来るのか、そういった的確な判断力を持っているのか、非常に疑問です。ヨルダン戦で本田は終了間際にシュートを左ポストに当てて外した。これでイラク戦のポスト&バー直撃3発と合わせて“4点をミス”したことになります。香川のゴールも、後半25分を過ぎるとヨルダン選手は運動量が激減し、それに乗じてゴールしたに過ぎない。本田と香川のゴールを、必要以上に価値あるものに仕立てるスポーツメディアに大きな違和感を覚えます」(スポーツライターの平野史氏)

 先のW杯で1勝もできなかったのがアジア勢。ただ単に低レベルのアジアの大会で決勝Tに進んだだけ。本田と香川にオンブにダッコで選手の起用に一貫性のない指揮官のもとでは、たとえ“八百長”を仕組んだって世界で勝てるはずがない――。

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