東京マラソン優勝候補ケベデ “脱貧困”目指し走った半生

公開日: 更新日:

 日本男子マラソンの低迷は、単にアフリカ勢との身体能力や心肺機能の差だけではなさそうだ。

 20日、東京マラソン(22日9時10分スタート)に出場する国内外の招待選手が会見。北京五輪銅メダリストで今大会の優勝候補でもあるツェガエ・ケベデ(28=エチオピア)は「ここで結果を残して世界選手権(8月、中国・北京)に挑戦したい」と話した。

 エチオピアのゲラルバーで生まれたケベデは13人兄弟の中で5番目。一家は貧しく幼少の頃から薪拾いや家畜の世話をして家計を助けた。そもそも陸上を始めたのも、国際レースで優勝して大金を稼ぎたかったからだという。

 貧しかった幼少時を振り返りながらケベデは自らの半生をこう語った。

「誰でも貧乏な家庭に生まれたくて生まれてきたわけではない。誰でも働けば苦しい生活から抜け出すことはできるので、自分の人生に勝つために努力してきた。僕はマラソンによって自分で自分の人生を改善したんだ。目標があって働けば、誰でもそこに到達できると思ってやってきたよ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル