“おしゃべり”白鵬のだんまりが日本人に優勝チャンスの理由

公開日: 更新日:

 しゃべりたい。猛烈にしゃべりたいけど、こちらにも意地というものが――。そんな様子がありありとうかがえたのが、横綱白鵬(29)だ。

 8日に初日を迎えた大相撲春場所。白鵬は結びの一番で妙義龍と対戦。立ち合いで体が伸びたところに引き技で体勢を崩すも、何とか押し倒しで勝ちを得た。勝ち名乗りでは懸賞の束を引っつかんで、いつも以上にぶん回すしぐさも見せた。

 相撲担当記者たちにとって、この日の「本割」はここから。白鵬は初場所後の審判部批判からというもの、報道陣には一切口を閉ざしている。2月の相撲トーナメントでは支度部屋で報道陣に背中を向けてマゲを結い直すなど、無視を決め込んでいた。それだけに本場所でも同様の態度を取るのかに注目が集まっていたのだ。

 風呂から上がった白鵬は正面を向いて座った。そこで担当記者が「いつもより低い立ち合いでしたが……」と聞くと、何やら言いたげに口を開きかける。報道陣が一斉に耳を寄せるも、しかし無言。「(優勝33回の)大記録を達成して気持ちに変化は」という質問にも反応しかけたが、最後までコメントを発することはなく、「下がって」と報道陣を追い払った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動