冷戦さらに激化 白鵬を意固地にさせるメディアの手の平返し

公開日: 更新日:

 横綱白鵬(29)とマスコミの「冷戦」が悪化の一途をたどっている。

 白鵬は初場所後、自身の取り直し判定に納得いかず、「子供でもわかる相撲」と審判部を批判した。マスコミがこれを「横綱にあるまじき言動」と指摘するや、謝罪するどころか態度を硬化。春場所初日を8日に控えながら、報道陣を無視し続けているのだ。
 さらに付け人は担当記者らを威嚇して追い払い、出稽古先ではカメラのフラッシュにいら立って報道陣を全員閉め出すなど、やりたい放題に拍車がかかっている。

 白鵬の思考の根本は「勝てば官軍」。だから何をしても許される。優勝33回で偉大な横綱・大鵬を抜いたオレがなぜ批判されなきゃいけないのか。モンゴル人だから差別しているのか――ということらしい。

 だがしかし、白鵬をここまで増長させたのはマスコミの責任も大きい。白鵬の土俵態度の悪さや性格は以前からマスコミも熟知していたことだ。白鵬以上に傍若無人が甚だしい朝青龍を「ヒール役」にして、白鵬を「正義の横綱」に祭り上げた。朝青龍の引退後も「日本人より日本人らしい力士」「大横綱の風格」などと、欠点に目をつぶってきたのは、日本人力士が皆だらしなく、大相撲は白鵬に頼らざるを得なかったからだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン