バラエティー番組で謝罪 白鵬を増長させた相撲協会の“腐敗”

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「場所後の件ですが、多くの人々にご迷惑をかけ、ご心配をかけ、おわびしたいです」

 物議を醸していた審判部批判について、ようやく謝罪をした横綱白鵬(29)。しかし、禊の場として選んだのは、ゲスト出演した31日放送のバラエティー番組だった。

 番組冒頭で司会者から紹介されるや、歴代単独最多の33回優勝を「偉大な記録」と自画自賛。その後、ついでのように冒頭の言葉を述べた。

 バラエティー番組ならばうるさい報道陣がおらず、一方的にしゃべれる。「場所後の件」と言葉を濁したのは、いまだに「審判部は子供以下」という発言を訂正する気はないからだろう。かつてバンクーバー五輪でスノーボードの国母和宏が服装について非難され、「ちっ、うっせーな」と小声でつぶいやいた後、「反省してまーす」と仕方なく頭を下げたことがあった。白鵬も同じ心境ではないか。

■「臭いものにフタ」

 それにしても、白鵬をここまで増長させたのは他ならぬ相撲協会だ。これまで何度も品格が問題になりながら、協会執行部から直接注意をしたことは皆無。今回の舌禍騒動でも、宮城野親方を呼んで「おまえから言っておけ!」と伝えただけだ。

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