各国から寄せ集めて観光気分 侍J苦しめた「欧州代表」の実態

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「ヨーロッパには各国にリーグがあって、それぞれに交流があるわけではない。欧州代表といっても、ボクも母国でプレーしている選手以外はよく知らないんだ。今回、初めて話をする選手もいるくらいだから」

 イタリア人メンバーの一人として、10日の侍ジャパンとの強化試合に臨んだ欧州代表のマエストリ(29=オリックス)が苦笑いを浮かべてこう言った。

「そもそも今回の強化試合は当初、キューバ代表が相手だった。が、先方の都合で白紙となり、困ったNPBが苦肉の策で呼んだのが欧州代表。欧州代表なんてものは存在せず、各国の寄せ集め集団というのが実態です。12球団の首脳陣からは、そんなものが強化試合といえるのか、そんな試合に開幕前の大事な時期の主力選手を日本代表として派遣する意味があるのか、と大ブーイングでした」(マスコミ関係者)

 名ばかりの「欧州代表」だから、そのメンバーも推して知るべし。イタリアリーグのボローニャでプレーするバリオ(26)はこう言った。

「ボクは普段、トレーニングジムなどで働きながら野球をしている。ボク以外にもオフの間は工場で袋づめをしている選手や建設現場で働いている選手もいる。みな、メジャーや日本ではプレーできないことは分かっている。だから、この機会に日本を楽しみたいと思って来たんだ」

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