すべてが異例…ハリル監督はまるで日本サッカーの“破壊者”

公開日: 更新日:

■監督専用オフィスがないことに不満

 性格も、穏やかで声高に自己主張するキャラクターではなかったジーコやザッケローニとは対照的に、ハリルホジッチはサッカー協会にもどんどん要求を突き付けていく。この日も「サッカー協会にスタッフたちとミーティングを行う部屋はあるが、監督専用のオフィスがない。すでに大仁会長らに要求してある」と不満を表した。

 これまで代表監督がサッカー協会に姿を見せるのは、毎週月曜日と相場は決まっていた。午前10時から正午までミーティングを行い、昼食を済ませて解散して1週間後に再び集合する――というサイクルだった。ハリルホジッチは「毎日でも協会に出向いて仕事をしたい」と明言。協会職員ともコミュニケーションを深めていく腹積もりだ。

 懸案だった「代表メンバーの新陳代謝」にも着手した。「私はロシアW杯の準備のために日本に来た」と日本代表最多出場記録(152試合)を持つベテランMF遠藤保仁(35)をメンバー外にした。これまで日本サッカーの功労者の首に“なかなか鈴を付けられないでいた”が、新監督は果断に世代交代に手を付けたというワケである。しかしながら、旧来の日本サッカーの常識をぶっ壊しそうなハリルホジッチの言動に懸念材料は少なくない。スポーツライターの平野史氏が言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態