主軸脱落危機の本田 ハリル監督にも使ったアピールの“手口”

公開日: 更新日:

 日本代表MF本田圭佑(28)が、大分合宿の初日(23日)にハリルホジッチ監督(62)に近づき、立ち話をしている姿を見たサッカー記者は「さすがは“ジジ殺し”の本田。さっそくアプローチしている」とつぶやいた。

 27日のキリンチャレンジカップ・チュニジア戦(大分、午後7時半キックオフ)を控えた日本代表。24日、当地で合宿2日目の練習を行った。

 本田の動向に注目が集まった。というのも、新監督は「スピード」「運動量」「ハードワーク」を重視するタイプ。スピード、運動量に難のある本田は、相当にアピールしないと日本代表の主軸から外される可能性もある。何とか指揮官の心証を良くしたい。そこで得意の“ジジ殺し”だというのだ。

「新監督は、特にスピードのない選手への評価が低く、同程度の力量だと若い選手を選ぶタイプです。次の18年ロシアW杯を32歳で迎えることになる本田が、相当に焦っているのは間違いない。たとえばザッケローニ監督時代、本田は『相談がある』と言ってザックと面談。そこで『もっとレベルアップしたい。どうすればいいのか、アドバイスを送って欲しい』と訴えた。ザックは『シュートの意識を持ち続け、相手に怖がられる選手になれ』と答え、本田は『その通りにやる。見ていて欲しい』と返した。ザックが後日、ホンダの向上心は素晴らしい。頼りにされてうれしかった――と話していたが、本田というのは年長者の懐にスッと入り、コイツを何とかしてやりたいと思わせるのがうまい。ハリルホジッチにも、同じ手口で信頼を勝ち取るでしょうね」(前出記者)

 合宿2日目は、冒頭の15分がメディア陣に公開され、その後は非公開となった。公開の間、本田とハリルホジッチの絡みはなかったが、ホテルに戻れば「2人になれるチャンスはいくらでもあるし、新監督との距離が縮まるのは時間の問題です」とは前出記者の弁である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”