世陸マラソン代表今井正人が語る「箱根駅伝」と「長期低迷」

公開日: 更新日:

――長くても20キロ程度の駅伝と42キロのマラソンでは距離が違う。箱根で活躍した選手を含め、駅伝出身選手はマラソンに転向すると大成しないという声もあります。

「確かに距離は違いますが、僕は駅伝の走りはマラソンに生かせると思います。そもそも2つが別物とも思っていません。駅伝からマラソンに転向して世界で戦うためには、スタミナ強化を含めそれなりの体づくりはしないといけません。でも逆にそれをしっかりやれば世界でも戦える。僕もそうやって少しずつ強化してきました。だから『箱根駅伝で活躍した選手はマラソンではダメ』というのは当てはまらない。もし、箱根駅伝の選手が実業団で活躍できないとすれば、それは選手の目標の問題ではないかと」

――と、いいますと?

「例えば、箱根駅伝は大学時代の4年間で4回しか走れないという明確な目標があります。選手もその目標に向かって自然とモチベーションが上がる。でも、その後に実業団に入ると、箱根駅伝ほどの高い目標がなくなる。それで、どこに目標を置いていいかわからなくなってしまうのではないでしょうか」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?