4試合連続弾も…ソフトB李大浩が抱える“不名誉”な課題
打った瞬間にそれと分かる打球が、左中間最深部のホームランテラスに飛び込んだ。10日の楽天戦、四回1死一、二塁の好機に4試合連続本塁打となる10号3ランを放ったソフトバンクの李大浩(32)は、「打ったのはカットボール。チームの雰囲気がよく、集中して打席に入れたよ」と言って相好を崩した。
この日は4打数3安打3打点。4試合連続弾は来日4年目で初となり、10号はリーグトップの日本ハム・中田に並んだ。打率.221と苦しんだ4月末までの絶不調がウソのように、5月はこれで打率.486。
完全復調と言っていいが、本人が「野球をやっていて今の状態が最高です」と胸を張るほど、ベンチやナインからの信頼が回復していないのも事実だ。
「とにかく勝負弱いですからね。得点圏打率を見てくださいよ。きょうは打ったとはいえ、それでも.179でしょ。パの中軸打者としてはもちろんワースト。打率.300をマークした昨年も得点圏に限れば.244だった。打率3割、19本塁打で打点が68というんだから、いかにチャンスで打ってないか。だから工藤新監督も今季から4番を内川にして、李を5番に下げたわけですけど、ここぞというときに打ってくれないと、首脳陣も喜べないのが本音でしょう」(チーム関係者)
前日までの得点圏打率は.139だった。金満球団にあっても李の年俸4億円は松坂、摂津に並ぶチーム最高額。当然のことながら、求められるものは小さくない。