37歳安藤がサヨナラ被弾 阪神“ベテラン依存”の限界見えた

公開日: 更新日:

 両手を突き上げ全身で喜びを表現する松田の手前で、ブ然とした表情を浮かべているのは阪神の安藤。

 11日の対ソフトバンク戦。延長十一回裏2死一塁から松田にサヨナラ2ランを浴び、ベンチに引き揚げる際のひとコマだ。

 すでに37歳。ベテランながら、阪神では貴重なリリーフとして昨夜が16試合目の登板。最近6試合は計6回3分の1を投げて1失点と、そこそこ安定した投球を続けていた。

 八回を投げた福原は38歳。ここまで6試合連続無失点で、この日も2安打されながら1回を無失点に抑えた。いまや抑えの呉昇桓と並ぶリリーフの柱でもある。

 2点を追う八回1死満塁から、同点に追い付く2点適時打を放った38歳の福留も、過去2年と比べて今季はいい場面での活躍が目立つ。

 助っ人を除く阪神の主力は、圧倒的にベテランが多い。彼らは経験豊富な分、ある程度、計算が立つ。とんでもない大仕事をしない代わり、大崩れも少ない。ファンやマスコミがシビアな阪神が重用したくなるのは分かる。

 しかし、いつまでも彼らに依存していれば、チームは活性化しない。エネルギッシュで可能性を秘めた若手は埋もれ、空気もよどむ。ボチボチ、在庫を一掃する時期じゃないかという気もしてくるのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗