「同レベル候補者いない」 FIFAブラッター会長辞意撤回の真意

公開日: 更新日:

 国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長(79)が辞任を撤回、会長職にとどまる可能性が出てきた。日本時間16日に英衛星放送のスカイスポーツが報じた。

 会長の側近アドバイザーの一人が、“納得できる後任候補が現れなければ続投を検討する”と話したそうで、この側近筋は合わせて「アジアとアフリカから(ブラッター会長への)支援のメッセージを受けた。現時点で語学力やサッカー界の知識においてブラッター会長と同レベルの候補者は出ていない」と語った。

 未曽有の汚職事件にまみれるFIFAでは、5選を果たしたブラッター会長が今月2日に辞任の意向を表明。現時点で正式に次期会長選への立候補を表明しているのは、元サッカー日本代表で、現役時代はブラジル代表として活躍した「神様」ジーコ(62)だけだ。

「今後、前回会長選で落選したヨルダンサッカー協会会長のアリ王子、反ブラッターの筆頭で欧州サッカー連盟のプラティニ会長らが出馬の意向を示すものと見られていますが、少なくともジーコはブラッターに歯牙にもかけられていないのが実情です。ジーコは肝心のブラジルサッカー連盟との関係が良くなく、まず母国の支持は得られません。ジーコ自身は金銭、女性スキャンダルとは無縁で実際に清廉潔白。サッカー界では珍しい人間ですが、それは海千山千のFIFAでは特に武器にならず、むしろ恐れるに足らずとなってしまいます」(サッカージャーナリスト)

 ブラッター側近が語った「現時点で会長と同レベルの候補者は出ていない」というのはジーコを指す。伏魔殿のドンはさすがにしぶとい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  2. 2

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  3. 3

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  4. 4

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  5. 5

    “過労”のドジャース大谷翔平 ロバーツ監督に求められるのは「放任」ではなく「制止」

  1. 6

    酒豪は危険…遠野なぎこが医学教授に指摘された意外な病名

  2. 7

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  5. 10

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去