夏の甲子園完全予想 1回戦で「残る学校」と「散る学校」

公開日: 更新日:

 第97回全国高校野球が6日に開幕する。小笠原、吉田の左右の150キロ投手を擁する東海大相模、センバツ優勝の敦賀気比の両校が軸。センバツ4強の大阪桐蔭、浦和学院が地方大会で姿を消す中、例年以上に混戦模様になりそうな初戦24試合の行方を占った。

■第1日(6日)

 第1試合は北海が鹿児島実に勝つ。センバツで東海大四が準優勝を果たすなど、南北海道のレベルは上がっている。第2試合は中京大中京が岐阜城北を下す。常連校ながら5年ぶり出場の中京大中京は、上野、伊藤のバッテリーを軸に虎視眈々と上位を狙う。第3試合は春の北信越王者・佐久長聖に勝って出場を決めた上田西が宮崎日大を倒す。

■第2日(7日)

 第1試合は花巻東と専大松戸の好カード。

「花巻東はプロ注目左腕の高橋が軸。佐々木監督は『今年は打てない』と言うが、甲子園では試合巧者ぶりを発揮するクセ者監督。専大松戸もプロ注目右腕・原、左腕・角谷の2枚看板と強力打線を誇るハイレベルなチームだが、花巻東が総合力で上回るのではないか」(パ・リーグスカウト)

 第2試合は広島新庄が霞ケ浦に勝つ。第3試合は九州国際大付が鳴門を下す。第4試合は東海大甲府と静岡の実力校対決。スポーツライターの美山和也氏はこう見る。

「強力打線がクローズアップされる静岡ですが、2年生エースの村木に注目しています。最速146キロ。フォークが武器で、実はいいカーブがある。カーブは投げる投手が少ない球種だけに、足を上げて踏み込んでくる強豪校に効果的。東海大甲府の村中監督は現在の3年生が1年生の時から期待を寄せていた。つまり、精鋭が揃った年なんです。高いレベルのチームにこそ、カーブが有効で静岡が競り勝つと見ています」

■第3日(8日)

 第1試合は1年生の清宮が注目される早実が春夏連続出場の今治西を倒す。

「早実は参加校中最多の14失策を犯した守備力と投手力は弱いものの、3番清宮と4番加藤を軸にチーム打率・348と打ち勝ってきた。球場中を味方につける『清宮フィーバー』という後押しもある。今治西はセンバツで1勝を挙げたチームだが、厳しい戦いを強いられそうです」(高校野球担当記者)

 第2試合はセンバツ王者・敦賀気比が強豪・明徳義塾との初戦屈指の好カードを制して好発進。

「明徳・馬淵監督が期待していた2年生エースが春に右ヒジを故障。夏に間に合わなかった。野手に転向していた選手を投手に戻すなどし、苦労しながら継投で勝ち上がった。昨年まで在籍したエースで4番だった岸のような大黒柱がおらず、今年は犠打を多用している印象。一方、敦賀気比はエース平沼を中心に総合力が高い。明徳は夏の甲子園初戦16戦連続勝利中ですが、今夏でついに途切れそうです」(前出の美山氏)

 第3試合は昨夏の全国王者で4年連続出場を狙った大阪桐蔭を破って初出場の大阪偕星が比叡山との近畿対決を制す。第4試合は白樺学園が下関商を倒す。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  5. 5

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  1. 6

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  3. 8

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  4. 9

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  5. 10

    巨人が来秋ドラ1指名?明治神宮大会で躍動の青学大154キロ右腕・鈴木泰成は“4年越しの恋人”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択