「谷繁の兼任が中途半端に」 権藤博氏が今季低迷の中日を斬る

公開日: 更新日:

コラム【権藤博の流儀】


 彼が選手兼任監督に就任した2年前から、私は本人と顔を合わすたびにこう言っていた。

中日が勝つも負けるも『捕手谷繁』次第だよ。お前が100試合以上スタメンマスクをかぶればAクラス、それができなければBクラス。中日投手陣にはまだ上位を狙える力がある。ただし、それを生かすのは、『監督谷繁』ではなく、『捕手谷繁』だぞ」

 中日の谷繁選手兼任監督(44)に、余計なお世話を承知でしつこく言ったのには理由がある。監督と捕手はどちらも大きな責任を背負うポジション。その両方をこなそうと背伸びをしたら間違いなく、どっちか、あるいは両方にひずみが出る、と思ったのだ。

 相手チームから見たとき、不気味で怖いのはどっちか。これは絶対的に新人監督の谷繁より、現役ナンバーワンの実績と経験を持つ捕手の谷繁の方だ。だったら、4年契約を半分に分け、最初の2年間は捕手に軸足を置いて若い投手陣をリードしながら育て、3年目からその投手力を武器にして本格的に監督業に乗り出すのがいい。兼任監督として結果を出すには、これが最も確実な方法だと思っていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー