コースも選手も観客も低レベル 「日本OP」権威失墜を憂う声

公開日: 更新日:

【日本オープン】
  
 首位発進の小平智(26)がパープレーで回り、最終18番でボギーをたたいた池田勇太(29)を1打差で振り切り、日本オープン初優勝を飾った。

 スポーツマスコミは「熱戦」と大騒ぎだが、果たしてそうか。勝負が最終ホールまでもつれたとはいえ、息詰まる展開とは程遠い内容だった。

 ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏がこう言う。

「一言でいえば凡戦でした。前半から優勝争いの行方は小平、池田、黄重坤の3人に絞られ、猛追してくる選手もいなかった。テレビも主にその3人を中心にしか映さなかった。入れたら入れ返すといったバーディーの応酬も見られず、コース設定そのものも甘いというのに小平はパープレーで池田は1つ伸ばしただけです。日本オープンといえばかつては全米、全英、全豪と並び、世界4大オープンといわれた、その頂点を目指してAONがしのぎを削って人気があった。選手が持つあらゆる能力を駆使し、タフな設定をクリアした者だけが勝つ大会でした。それがいまは見る影もない。日本のレベルの低さを目の当たりにしたようなものです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方