遅咲きツアー未勝利の崎山武志 シニア3年目でなぜ大化け?

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【日本シニアオープン】

 今季シニアツアーは9戦4勝の崎山武志(52)が獲得賞金4997万円でランク首位に立ち、3勝の室田淳(55)が752万円差で追い上げる展開になっている。シニア賞金王タイトルの行方はすでに2人に絞られ、初日は崎山が1アンダー12位タイと、2オーバー34位タイの室田をリードした。

 だが、「崎山って誰?」という向きも少なくないはずだ。ツアーデビューは35歳からという遅咲きで、レギュラーは未勝利だからほとんど無名の存在。女性とのトラブルで逮捕(その後不起訴)、新聞に載って話題になったことがある。シニア入りの2013年にプロ初勝利。そして3年目に大化けしたのだ。

 評論家の児島宏氏がこう言う。

「176センチ、83キロの体格で、シニア入りする前からトレーニングで相当鍛えていたそうです。それも筋肉をつけるのではなく、効率よく体を動かすことに重点を置き、その効果でドライバー飛距離はシニアでトップクラスの280ヤードです。シニアになって無駄な力みが取れて飛距離がアップしたのと、道具の進化とのマッチングが大きい。今年は米シニアプロテストの受験を決めており、まだまだ上を目指している。50歳を越えてから大化けしたわけです」

 上昇志向のプロはいくつになっても進化するのがよくわかる。

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