ロ軍は年俸17位でWS制覇 日本の“金満”球団と何が違うのか

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「プロ野球まで現実と同じでは、夢も希望もありませんよ」

 プロ野球ファンでビジネス評論家の菅野宏三氏が苦笑いする。

 ソフトバンクの圧勝で幕を閉じた今季のプロ野球。ストーブリーグに突入したが、どうもFA権を取得した選手の動きが芳しくない。4日に西武の脇谷がFA宣言選手第1号となったものの、他の大物は動かないともっぱらだ。

 12球団の戦力に変化がなければ、いよいよもってソフトバンクの3連覇が現実味を増す。複数球団が興味を示していた和田(34=前カブス)は、すでに古巣復帰が決定的。今季8試合で1勝1敗(防御率3.62)の和田に、カブスでの年俸3億3000万円をベースとして複数年契約を提示するとあっては、他球団がかなうべくもない。さらにブルージェイズの川崎(34)の獲得も狙っているというのだから、金満球団ここに極まれり、だ。

 ウリにしている育成システムにしても、コーチ、スタッフを雇う金がなければ三軍までつくれない。主にケガ人、リハビリ組が中心となっている広島の三軍とは訳が違う。さらに来季は、総工費50億円をかけて建設したファーム施設が稼働する。冒頭の菅野氏が言う。

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