NPBなぜ弱腰 巨人への制裁金1000万円の“抑止力”に疑問符

公開日: 更新日:

 1970年前後に起きた黒い霧事件(暴力団と選手が関与したプロ野球界の八百長事件)では、主力選手が複数、永久追放処分となった西鉄(現西武)は戦力が著しく低下。ボロボロになって身売りした。球団が直接、制裁を科せられたわけではないが、八百長選手を出した球団が1つ吹っ飛んだのだ。

「永久追放になった選手は野球人生に終止符を打たれた。さらに、西鉄球団が消えた衝撃は大きかった。八百長をやった選手は自分だけでなく、多くの人の人生まで狂わせた。他球団の選手たちもそれを目の当たりにしたからこそ、襟を正さなければいけないと皆が思った。野球選手は子供の頃から野球しか知らない。ボロボロになれとまでは言わない。でも、巨人が大きな痛手を被る処分を受ければ、すなわちそれが今後の抑止力になるわけです」(前出・菅野氏)

■「NPBは巨人にビビっている」

 巨人自らが球団首脳に行った「お仕置き」も軽い。久保球団社長と桃井球団会長は、取締役報酬の50%を期限を定めずに返上。渡辺恒雄最高顧問と白石オーナーは、取締役報酬の2カ月分を自主的に返上するという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束